シロとクロとその間の世界

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人生の大大大先輩との対話を体感した本

「行動することが生きることである 生き方についての343の知恵」宇野千代著/集英社文庫)読了した。

宇野千代さんの本を読むのは初めてだったが、名前は以前から知っていた。なくなるときに「あ~、楽しかった」と言ったのだとか。なんとなく自由奔放な人生を送って来た人、という印象があった。

でもそれは少し違ってたようだ。

宇野千代さんは1897年生まれ、1996年に亡くなっている。贅沢は敵として、汗水たらして働くことを美徳とする世代だ。そう思ってしまえばそうなのかも知れないけど、そうゆうフィルターや先入観など持たず、一人の、人生の大大大先輩として、経験豊富すぎる一人の女性の話を拝聴するように、こっそりと内緒話を聞くような感覚でこの本を読んでいた。

この人はただ自由奔放で強欲な人ではない。むしろ逆だった。高齢となったその時でも、自分が老後を生きているなどどは思わずに、最後まで今このときを目の当たりにして生きていた人だ。他人にどう見られるか、ということを踏まえて何かを決断するような人ではない。何もかも手に入れたい、という人ではない。目の前の事象をすぐに「行動」に変えてしまう力を持った人だ。何か生活に不都合(便秘とか、貧乏とか)があれば、それを自ら考え工夫して克服する。何かを生み出す。しかもそんな自分を観察して楽しんでいる。自らの力で獲得してそれを満足している。まさに「行動」し、そこから得られたものが、この人の財産になっている。こんな著名な人だから、常人には考えられないような経験も沢山してきただろうに、そこに悲壮感はない。子供のころの探求心とか、驚き、喜び、あのみずみずしい感じを、おばあちゃんと呼ばれるその年になっても持ち続けることができた人だ。この著書には4回離婚していることが書いてあったが、それもうなずける。きっと妥協、とか、我慢、とかそうゆうこところから一番遠くにいる人だ。この人はすでにできあがったものを沢山手に入れた人ではなく、何もないところにも遊び心やおしゃれ心を持って、自ら生活を人生を作り上げた人だ。沢山のものを作り上げた人だ。そんな印象を持った。

どんな状況でも、自分にできることがある。自分が生活を築き、作り上げていくことができる。

人生の大大大先輩は終始笑っていた。

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